シリーズ人権を考えよう:「きのこ雲の下で」
交野市立藤が尾小学校 6年 酒井 莉緒(さかい りお)さん
私はNHKスペシャルを見て、原爆を改めて残酷なものなんだなと思いました。原爆はすごく人が亡くなっていたことは知っていたけれどこれほど酷いものだとは思いませんでした。
NHKスペシャルではきのこ雲の下でとられた世界で二枚しかない写真をみることができました。その写真は黒こげの赤ちゃんをだきかかえながら「起きてや」とさけんでいる女の子や火傷に油をぬる人などがうつっていてより辛さが伝わってきました。その写真にうつっている被爆者の体験も聞くことができました。当時十三さいだった河地光子さんはかおを血で染め、頭が割れた友達を目の当たりにし、近くにいたお父さんのうでにふれると皮がずるむけになってしまったという話を聞いた時、あまりにも残酷でおもわず目をそむけてしまいました。
当時二十さいだった坪井さんは大きな火傷を負って耳がちぎれてしまいました。坪井さんが御幸橋で絶望の中、「坪井ここで死す」と石で書いたという話をきいたとき、すごく心がいたくなりました。
桑原さんは友達何人かと逃げたそうです。逃げていくうちに友達が一人、一人と力つきてしまいます。友達に水をあげたいけど口が開かなかったそうです。どうしようもなく動けない友達をおきざりにするしかなかったのです。私なら友達をおきざりにする勇気はなくそのまま立ちすくんでいたかもしれません。桑原さんは立ちすくむことなく、逃げきれたのは本当にすごいと思いました。
このNHKスペシャルを見て、被爆者一人一人の辛さが伝わってきました。
私たちはこんな残酷な戦争を二度と起こさないために原爆のことを学ぶのだと思いました。