通学と自宅でのオンライン学習を選択、共に学ぶ | 「ハイブリッド型授業」枚方で 学びとつながり 守る
公立小・中学校の2学期の始業式直前に、コロナ「第5波」により緊急事態宣言が延長に。「子どもたちの安全を守りつつ、学びを保障するために」と、枚方市では緊急事態宣言が終わる9月末まで、登校して対面授業か、自宅でのオンライン授業かを各家庭で選択できる「ハイブリッド型授業」を行いました。
先生は自宅学習の子に、オンラインでも黒板が見えるか、音声が聞こえるかなど確認しながら授業を進め、意見や質問もオンラインで受けます。また学校によっては全員で考える場面で、タブレットを通して学校と自宅で子どもたちが一緒に話し合い、発表したり、デジタルドリルなどを使った課題を、教室でも自宅でも同様に取り組み、子どもたちの理解を確認します。音楽は楽器演奏を録音し提出したり、体育は体操や筋トレなどは一緒に行い、球技などは配信で、後日個別対応で補うなど工夫する学校も。
緊張感の途切れ、長時間のタブレット使用による健康面の不安、授業に使う教材を学校に取りに行く必要が生じるなど課題もありますが、特に低学年では保護者の協力も得て実施しています。また、子どもたちはタブレットを使いこなせるようになっていますが、同時に教える側も整備を進めており、同市教育委員会では、各校代表のICTリーダーで問題を話し合い、改善を模索。さらにサイト上で学習の進め方、様々な場面や単元でどう教えるか、実際の授業の動画を多数共有し、教える側の技量を高める取り組みも行っています。
感染防止対策として分断登校、一斉休校を行う自治体もある中、枚方市は「登校できる」選択肢を残しました。オンラインでの学びは、今後様々な緊急時の対応にも活用できると期待されますが、実際に登校し先生や友達と関わり合う中で得られる「学び」は重要です。そして学校は特に低学年では「子どもの生活を守る」場としての役割も担います。学校教育の在り方が大きく見直される今、子どもたちの学びと人とのつながりを止めないよう、努力が続けられています。
枚方市教育委員会のポータルサイト「GiGAスク!ひらかた」
(一部は教職員のみ閲覧可)
教職員への「学び」の情報の入口をまとめるとともに、ICT教育への取り組みなどを発信