星降る丘から健康便り:手荒れ予防とコロナウイルス対策
4月25日に大阪府下に発出された、3度目の「緊急事態宣言」が、6月21日に解除されました。府内の新規感染者数はピーク時と比較し、大幅に減少していることが報道されています。また、コロナウイルスワクチン接種対象者が職域接種などの方法も取り入れられ、重症化予防と感染拡大の防止が期待されています。しかし、新たな変異株も出現しているため、引き続き感染予防行動を取る必要があります。
手洗いはマスク着用とならび、重要な感染予防行動の一つです。しかし、1日に何度も手洗いや消毒剤による手指衛生を行うことで、乾燥し手荒れを起こすことがあります。ひどい手荒れは石鹸や消毒剤でしみるため、手指衛生に対する意識が低下します。
皮膚の表面の角質層は皮脂膜に守られています。しかし、手洗いや消毒剤による手指衛生を行うことで、皮脂膜が破綻し水分が蒸発した結果、乾燥し手荒れとなります。手荒れの部分にはウイルスや汚れが付きやすいので、手荒れの予防が必要です。
手洗いの後はしっかりと保湿することが大切です。ハンドクリームを指、関節、爪回りにしっかりと塗り込んでください。1度だけではなくできれば手洗い・消毒後に行いましょう。そんなにできないわという方は、気が付いた時に多めにハンドクリームを塗り込んでください。睡眠時間にしっかり保湿するのも有効です。
私自身も1日に数えきれないほど手洗い・消毒を行うため、手荒れ予防に白衣のポケットにハンドクリームを入れ、小まめに保湿することを心がけています。
JCHO星ヶ丘医療センター
皮膚・排泄ケア 認定看護師 石濵 慶子さん
枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641