こどもの心理を知ろう:あるもの探し
私たち人間が腹を立てる原因の大半は期待を裏切られることです。例えば子どもの成績が思いのほか悪かった。学校を休みがちに。夫が結婚記念日を忘れたなどです。
また自分自身に対してもそうです。私の頑張りをもっと認めてほしかった。もっと裕福に生活したい。もっと尊敬されたい…。
確かに人間は「承認の欲求」を持って生きています。でも、その欲求が過剰ならば、期待は裏切られ腹が立ちます。また、「私には何もない…」と、ないない尽くしの人生を歩き、求めてばかりいると周りの人はあなたを避けていきます。
でも本当にそうでしょうか?あなたに「あるもの」もたくさんあります。それは小さなものかも知れません。しかし、それはあなたや子どもさんの「宝物」です。誰にも盗まれない宝物なのです。そこに気付くか、気付かないかで大きく人生は変わってきます。「ないものねだり」は愚の骨頂です。このような生き方を私は「欲張り人生」と呼んでいます。あなたは健康で生きています。「あるもの」に気付いてください。
年末年始、子どもさんと「あるもの探し」を語り合い、来年の自信につなげてくださいね。
こころの教育Q&A こどもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会
心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。