命の見張り番―麻酔科 平成23年2月1日号<副院長・診療局長/赤塚 正文先生>
「麻酔科」という科をご存じですか。以前は、外科医が手術の際に麻酔をかけていましたが、非常に危険であり、安全に麻酔を提供できる専門科が必要だという要求に応えて、独立した経緯があります。
麻酔科医は、手術を受ける患者様の手術前・手術中・手術後の全身状態を把握して、どのような麻酔法が適切かを判断し、手術中に起こり得る合併症を素早く見付けて対応するなど、手術が体に与える影響を最小限にし、元気に退院していただくための総合的な医療を提供しています。言わば、手術の安全性を支える「命の見張り番」の役割を担っているのです。
また、現在、多くの麻酔科医がその知識を応用して、重症患者の集中治療や救急医療、様々な痛みの治療(ペインクリニック)、そしてがん治療における緩和医療など、多方面の分野で活躍しています。
当院は臨床研修医の育成に積極的に取り組んでいますが、2年の研修終了後、麻酔科医として様々な地域で活躍する多くの若い医師を輩出していることが、大きな特色となっています。 また、市民の皆様に多大なご協力を頂きながら、地域の救急医療に貢献している救命救急士の気管内挿管実習病院としての役割も担っています。
Dr.ノート
市立枚方市民病院院
枚方市禁野本町2-14-1 TEL072-847-2821
病院長 森田 眞照先生
医学博士 日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、 日本乳癌学会認定医、
大阪医科大学臨床教育教授
副院長・内科主任部長 坂根 貞樹先生
医学博士 日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本内分泌学会専門医・指導医、日本甲状腺学会専門医、
大阪医科大学臨床教育准教授
副院長・内科主任部長 本合 泰先生
医学博士 日本消化器病学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、
日本超音波医学会専門医・指導医、大阪医科大学臨床教育教授
副院長・外科主任部長 木下 隆先生
医学博士 日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、
日本内視鏡外科学会技術認定医・評議員、鳥取大学臨床教授
副院長・診療局長 赤塚 正文先生
医学博士 日本麻酔科学会認定麻酔科指導医、麻酔科標榜医、日本ペインクリニック学会認定専門医、
大阪医科大学臨床教育教授、大阪歯科大学非常勤講師
副院長 古川 恵三先生
医学博士 日本内科学会認定内科医・指導医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医、大阪医科大学臨床教育教授