吉田医療新聞:高血圧の食事療法 食生活を改善しましょう!
先月、鬼に豆をまいたと思ったらもう桃の節句です。時の過ぎゆく速さに戸惑い気味の毎日です。今回は高血圧の食事療法についてお話します。
安静時の血圧が140/90mmHg以上で高血圧と診断されますが、軽症高血圧の場合は降圧薬を飲まなくてもライフスタイルを改善するだけで血圧の正常化を期待できます。そのために最も大切なのは食生活の改善です。特に塩分の摂取量には気を付けましょう。加工食品やインスタント食品を控え、減塩しょうゆ、減塩味噌、酢を使用してみてください。1日1g減塩できれば1mmHg血圧が下がりますので、塩分摂取量を1日6〜8gまでに抑えることが大切です。次にミネラルを摂取しましょう。十分なミネラルは血圧を5mmHg程度下げますので、野菜、果物、海藻、豆類、ナッツ類を多めに取ることをおすすめします。ただし腎臓が悪い人にはおすすめできません。
最後にお酒について。男性でしたら日本酒1合、ビール大瓶1本、ワイン2杯、ウイスキーシングル2杯のいずれかまで、女性ではその半分までにしてください。
食生活を改善できれば10mmHg程度の降圧が期待できますので、今日からでも始めてみてはいかがでしょうか。
毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医