リハビリテーション 平成23年11月15日号
今回はリハビリテーションについてです。
脳梗塞や脳出血などで麻痺が残ってしまった患者さんは、救急で運ばれた病院でリハビリを受け、残った機能を何とか動かせるようになります。が、今の医療制度では発症早期から病院でリハビリを行い、およそ3か月程度で「病院で集中的にリハビリを受けられる期間」は終わってしまいます。では、その後はどうしたらいいのでしょう?
高齢者の場合、その後の継続的なリハビリは介護保険で行うことになっており、通所リハビリ(デイケア)、訪問リハビリ、老健施設入所でのリハビリがそれにあたります。しかし、リハビリは魔法ではありません。ご本人の残された力を精いっぱい引き出し、今後の生活の質を上げることが最大の目標です。 例えば、トイレで排泄時、少しでも立っていることができれば、介護する側も無理なく介護ができます。また「座れる」ことは生活の第一歩と言えるのです。
介護保険サービスを上手に利用しながら継続的にリハビリを受け、生活の基本である「座る・立つ・歩く(移動する)・食べる」生活が送れるように考えてみませんか?
次回は認知症についてのお話です。
松谷病院 MSW室長 小澤 陽子さん
枚方市津田西町1-29-8 TEL 072(859)3618
(医)松徳会 松谷病院MSW(医療相談室)室長
メディメゾン東月施設長 介護支援専門員 社会福祉士