要支援・要介護ってどういう意味? 平成23年10月15日号

 台風一過で、秋らしい気候になって来ました。美術館や、コンサートなどに行くと、高齢の方がたくさん来ておられます。日本は高齢化率が22%程度で、人口の約4人に一人は65歳以上ですが、65歳以上で、要介護認定を受けられているのは17%強に過ぎません。約8割の方はお元気に生活されているということでしょうか。
介護保険の段階は、要介護1~5まで5段階あり、数字が大きくなるほど介護が必要な状態になります。
 ところで保険というものは保障するべき状態になってから使えるのが普通で、病気もなってからでないと保険適用になりませんし、健診や人間ドックなど予防には保険が利きません。
 でも、介護保険は実は予防にも使えるのです。介護保険には要介護1~5とは別に、要支援1、要支援2という段階があります。これは要介護になる前の状態で、ここで介護予防サービスを使い、要介護状態になることを防ぐ意味合いがあります。要支援では使えるサービスに多少制限がありますが、要介護状態になる前の大事な時期です。頑張ってリハビリテーションをしませんか?
 次回はそのリハビリテーションについてです。

松谷病院 MSW室長 小澤 陽子さん
枚方市津田西町1-29-8 TEL 072(859)3618
(医)松徳会 松谷病院MSW(医療相談室)室長
メディメゾン東月施設長 介護支援専門員 社会福祉士

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