枚方公済病院シリーズ:突発性難聴
突然片方の耳の聞こえが悪くなる病気に突発性難聴があります。全く聞こえない重症から耳が詰まった感じの軽症まで様々ですが、聴力検査で聞こえの悪さ(難 聴)が確認されます。
「突発」と命名されるように、ある日突然誰にでも起こりうる病気で年間10万人に30人程度の頻度で発症し、決して珍しくありません。30〜60歳代で多く発症し、男女差はありません。
聴覚と平衡感覚を担う内耳に障害が起こりますが詳しい病態はまだ分かっておらず、原因もストレス・精神的負荷・ウイルス感染・血流障害などが、言われていますがこれもはっきり分かっていません。
症状としては難聴以外にめまい・耳鳴りを伴うことも多く、いずれもつらい症状です。 治療としては安静とステロイドを中心とした投薬が行われますが、約半数の方で後遺症が残ります。
早期治療(できれば1週間以内)が大事で、治療が遅れると難聴・耳鳴 り・めまいの後遺症が残る可能性が高くなり、2〜3か月で症状が固定します。再発はあまりないとされています。
後遺症が強いとその後の生活に影響が出ます。突然の聴覚の異常やめまいを自覚すればできるだけ早期に医療機関に相談しましょう。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科
枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
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