脳卒中について3~脳内出血の症状と治療~ 平成23年11月15日号/森川 和要先生
脳内出血についてお話しします。おさらいになるかも知れませんが、脳卒中には血管が詰まってしまう脳梗塞と呼ばれるもの(脳血栓も同じ意味)と血管が切れる脳内出血、くも膜下出血があります。
日本では、脳内出血が全脳卒中の2~3割を占め、その発生頻度は欧米より数倍高いとされています。その原因の多くは高血圧症であり、全体の7割以上を占めます。
症状としては突然、半身の麻痺やしびれが出たり、ろれつが回らなくなったりします。そのような症状が出た場合には、まずは安静にして、一刻も早く救急車を呼び、脳卒中専門の病院に運ぶことです。
治療としては、基本的に内科的治療で経過を見ますが、ただ、生命に危険を及ぼす場合、あるいは機能回復を図るためには、手術治療が選択されます。その後、早期からのリハビリテーションが患者さんの予後に大きく影響しますので、しっかり行うことが重要になります。
血圧に注意し、適度な運動、ならびに水分摂取を心掛け、再発を防止し、コレステロール値や血糖値に注意することも大切になります。
星ヶ丘脳卒中センターは急性期の手術治療、超早期のリハビリが十分に行える施設です。
星ヶ丘厚生年金病院
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641
医学博士・部長 高橋 務先生
医学博士・副院長 福永 隆三先生
医学博士・副院長 救急部長 森川 和要先生
医学博士・脳卒中内科 吉川 健治先生
部長 本田 雄二先生
内科部長 清水 義臣先生
医長 杉浦 史郎先生