ひらかた平和フォーラム 平和な世界を守りたい!

ひらかた平和フォーラム 平和な世界を守りたい!
映画「この世界の片隅に」上映も

1939年3月1日、枚方市にあった陸軍の禁野火薬庫が大爆発し、約700人が死傷。市はこの大惨事を忘れず、平和の大切さを知り、伝えるため同日を「枚方市平和の日」に制定し、様々な平和啓発事業を行っています。
2月8日、市民会館で「ひらかた平和フォーラム」が開催され、市内の小学生が平和学習の発表をしました。桜丘北小学校3年生は戦争が題材の物語、『ちいちゃんのかげおくり』を全員で朗読しました。幼くして戦争孤児になり、生きていけなかったちいちゃんの悲しみ、苦しみ。家族と「かげおくり」をして遊んでいた彼女のささやかな日常が奪われたやるせなさに、胸を打たれます。枚方第二小学校6年生は平和について学習し、修学旅行で訪れた広島の平和記念資料館を見て原爆の被害の恐ろしさを実感したことを発表し、平和のために尽くしたいと宣言しました。
続いて、戦争中に日本海軍の拠点だった広島・呉が舞台の映画「この世界の片隅に」(2016年公開・第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞)の上映会と枚方出身の監督・片渕須直さんの舞台挨拶が行われました。戦争中でも主婦として健気に日々を営む主人公・すずと家族のほほえましい姿には会場から笑い声も上がりましたが、呉への空襲と、実家を襲った原子爆弾に大切なものを奪われた彼女の苦悩には胸が詰まり、戦争への怒りを覚え、涙があふれます。
片渕さんは舞台の呉で当時のことを綿密に取材し再現したこと、母がこの映画を観た後に戦争時の日々の出来事を語るようになったことを話し、世代を超えてこの作品を観てもらいたい、追体験してもらえれば、との思いを語りました。
何気ない日々、大切な人、かけがえのない命。それらを容赦なく奪う戦争を二度と繰り返さぬように、戦争という悲しい歴史を風化させないようにと願います。

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