こどもの心理を知ろう:苦手
私がカウンセラーになる前と後の大きな変化。それは嫌いな人がいなくなったことです。以前は、自分と価値観や信条が異なる人を、「排除」してまいりました。
しかし、カウンセリングをしていると様々な方と出会います。好き嫌いなどの意識を持つと、カウンセリングの基本中の基本、「相手を受け入れ、共感」などできません。そのふりはできますが、それでカウンセリング料金を頂くのは詐欺に等しい行為です。
少し違う観点から説明致します。例えば相撲で、格上の力士が格下の力士に全く勝てない。まだ一度も勝ったことのない格上力士が存在します。野球では、打率3割を超す絶好調バッターが、あるピッチャーには全く打てません。そのピッチャーとの対戦成績は0割です。こんな時、相撲でも野球でも、必ず解説者は「苦手としている相手との闘いですね」と言います。
しかし、正確に表現すると苦手「意識」を持ってしまっているのです。実力より意識なのです。この相手は自分より優っているという意識が負けを呼び込んでしまっているのです。
子どもたちも苦手な科目があります。これも学力より意識なのです。また機会があれば苦手克服法を説明致します。
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元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。
こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会