こどもの心理を知ろう:ギャップの魅力

心理学で「ギャップの魅力」と言われるものがあります。
例えば弁護士の人。通常はクールで近寄り難い感じです。偶然にも、その弁護士が自治会の役員になってしまいました。さすが弁護士、議事進行をクールにこなしていきます。さて、その後、懇親会が行われました。すると何とビックリ!あのクールな弁護士が笑顔満面で冗談、ダジャレの連発。まるで別人格です。「あの先生、何か冷たい人だと思ってたのに仕事を離れたら楽しい人やん」と、人々の認識が変わります。そればかりか好印象です。
逆に「コワモテ」で、どこから見ても「ヤクザ」。この人も近寄り難いです。しかし実際、話してみると腰は低くジェントルマン。こういう時にもギャップの魅力が働き、好感度アップです。
また相撲の力士。立ち合いの時には双方、鬼の形相ですが、勝利インタビューでの笑顔は、これも別人のよう。思わず
「かわいい~」という言葉が口をついて出ます。 故に人はイメージだけで判断してはいけないのです。子どもさんが「なんか、あいつ、苦手やねん」などと言った時には、「対話」をすすめてください。認識が変わるかもしれません。

「関西カウンセラーズ研究会」を主宰し、勉強会を開催しています。
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元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会

心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)

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