第7回 鎮魂か祭 きずなをつなぐ 祭りのともし灯
くずは 二ノ宮神社
枚方の住宅地にたたずむ木々に囲まれた、くずは二ノ宮神社に、今年も温かい思いやりの明かりが灯されました。
東日本大震災の半年後に地震の神様でもある二ノ宮神社で、鎮魂の祈りをささげようと始められた「鎮魂か祭」。9月10日に7回目の開催となりました。
安井和智宮司の挨拶の後、全員で黙祷を。境内に作られたステージでは勇壮な和太鼓や居合形、書の大書きが奉納され、フラダンスやその場で絵を完成させるアートのパフォーマンスも。阿波踊りでは来場者も一緒に踊り楽しみました。地域の人々が気軽に出演できる発表の場でもあり、ダンスで初めて参加した子どもたちは、緊張気味に出番を待ちながらも「楽しみ!」と笑みがこぼれていました。
地元の有志らで運営するこのお祭りは、被災地への鎮魂だけでなく大人も子どもも一緒に楽しめる、地域の交流の場として根付き、次世代につなげたいとの思いも。今は転居し、京都から駆け付けた運営委員の木村武司さんは「この神社の近所で育ち、幼い頃の遊び場でした。その思い出の場所で地域の人が集うこの催しが、これからも続いてほしい」と話しました。
日が暮れ、珍しい異国の笛が演奏される中、参道に約500基の燈籠が並べられると境内は厳かな雰囲気に。和やかな幸せにあふれるこのお祭りがいつまでも続き、復興を願う祈りが叶いますように。