【星降る丘から健康便り】嚥下(えんげ)障害における食事の工夫

加齢や病気・治療の影響などで飲み込む力が低下し、のどに食べ物が詰まりやすくなる、食べ物がのどに残留する、食べている時にむせるなどの症状が起きることがあります。このように飲み込む力が低下することで生じる症状は、肺炎や窒息につながります。命が危険にさらされてしまうこともあり、注意が必要です。しかし、食べ物や飲み物の工夫によって危険は回避できます。
一般的に飲み込みにくいものとして、固くて噛みにくいもの、そぼろやひじきのような細かい食材、パンやイモ類など水分が少なくパサパサしているものなどがあります。
調理方法としては、固いものはやわらかく調理することで食べやすくなります。野菜やお肉も、圧力鍋を使用することでお箸で簡単に切れる程度(舌や歯茎で噛むことができる状態)にできます。
また細かく刻んだ食材は、上にあんをかけることでまとまり、飲み込みやすくなります。
水分もむせやすく、誤嚥の危険があります。市販のとろみ剤を混ぜると飲みやすくなります。
ご自宅での調理に疲れた時は、市販の嚥下調整食の活用もよいですね。最近は、通販やお近くの薬局などでも様々なものが販売されていて、飲み込む具合に合わせて種類が豊富です。効率的に栄養が取ることができるのもあります。自宅での調理との合間に市販のものを活用するのも一つです。
健康の秘訣は食事です!ぜひ、飲み込む力が低下しても、おいしく食べ続けられるように食の工夫をしてみてください。
……………………
当院には、様々な分野の専門及び認定看護師が在籍しています。症状や日常生活でのお困り事にはご相談ください。

摂食・嚥下障害認定看護師:長谷川 有美子 さん
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
tel 072-840-2641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です