日本と世界の比較 平成20年7月15日号

 世界一のペースの高齢化や世界最悪の国の借金、資源を持たないわが国の経済環境は、楽観的なものではありません。今回は、日本と世界の経済環境を比較して、現在の日本を考えてみましょう。

①物価の比較
 日本は何でも物価が高いというわけではありません。例えば、ホテルの宿泊費は、米国や英国、フランスなどの方が高く、ガソリン代も韓国や香港、英国に比べて割安です。ただ、食料品は、ほかの先進国より高価格です。

②平均年収の比較
 額面では、日本人の平均年収は、ほかの先進国に比べると最低のレベルですが、手取りの実質月収額になると、少し上がります。ほかの先進国は、所得税から福祉に循環される割合が多いからです。

③消費税の比較
 日本の5%という数字は、ほかの国に比べてとても低い水準です。しかし、例えば、英国やオーストラリアなどのように、必需品の食料品には税率がゼロという国もあり、多くの国では必需品とそうでないものと税率の使い分けをしています。
 以上のように、日本の経済政策は、決してほかの先進国に比べて見劣りはしませんが、問題は、その経済政策を動かす役人や政治家の道徳観に尽きるのではないでしょうか。

実践!ライフマネジメント
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員
下北 行則さん

〈プロフィール〉
酪農研修を修了しカナダから帰国後、上級ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得、独立系FPとして活躍中。
目標は世界を視野に入れたFPビジネスの展開。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です