“炎症”について
先月、タイの大学での式典にご招待いただいた折、炎症を持つ人が国内に増加しているというお話が出ました。人は体のどこかに支障がある時、それを修復するために炎症という現象を起こします。動脈硬化、過敏性腸症候群も血管や腸管に微細な炎症を起こすことが分っています。特にがんは慢性の炎症といえます。炎症には5つの兆候があります。患部が赤くなる、腫れる、熱がこもる、痛む、機能障害があれば炎症を起こしているということになります。炎症は防御反応の一つです。
片頭痛のメカニズムでは、神経原性の炎症であり、自分の体で処理できる酸化ストレス量の許容範囲を超えた状態だといえます。その時に起こる痛みという感覚を体にもたらすことによって、体が動かしにくくなる。つまり「身体活動を停止して治すのに集中せよ」という体からのサインなのです。糖質を摂りすぎた時も酸化ストレスによって炎症を起こしやすくなります。それも内的な要因に対する防御といえます。
炎症が起きた時は体を一生懸命修復しようとしている別の側面が見えてきますね。炎症がよく起きる人はがんなど病気のリスクも高くなります。
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「糖尿、アレルギー、痛風、がん、病的老化」
代替療法研究所
くずは統合医療クリニック理事長
日本メディカルハーブアカデミー主宰
日本がん難病サポート協会理事
一般社団法人 IPH 代替療法研究所
代表理事 佐藤 忍
枚方市南楠葉1の1の27