預貯金における利息 平成18年10月15日号
今回は日常生活において、簡単で役立つ計算について紹介していきます。
1.単利の預貯金における利息と元利合計の計算方法
単利とは、必ず元金に対して利息が付く方式です。例えば、元金が10万円ですと、1年目、2年目どちらとも10万円に対して利息が計算されます。この場合に、元金が10万円、年利が1%、期間を3年として利息を計算すると、10万円×0・01%×3年=3000円となります。そして、元利合計は10万円+3000円=10万3000円になります。
2.複利の預貯金における利息と元利合計の計算方法
複利とは、利息の付いた元利合計を新しい元金と見なして、その元金に利息が付く方式をいいます。例えば、毎年、利息が付く複利の場合には、1年目は先に説明した単利の計算で元利合計を計算しますが、2年目からは、1年後の元利合計に対して、年利が付きます。同じように3年目は、2年後の元利合計に年利が付くといった具合です。
この場合において、元金が10万円、年利が1%、期間を3年として計算すると、10万円×(1年+0・01%)の3乗=10万3030円となります。この計算は電卓を使えば簡単です。まず、1+0・01=1・01になります。そして、1・01の3乗(3年なので3乗になる)ですので1・01×1・01×1・01=1・03030となります。最後に、10万×1・03030=10万3030円。これで複利の元利合計が出ましたね。
3.利息にかかる税金の計算方法
預貯金の利息には、所得税15%、住民税5%の合計20%の税金がかかります。
もちろん、単利と複利によって計算方法が異なります。この税金の計算方法やほかのいろいろな身近な計算に関して次号で紹介していきたいと思います。
実践!ライフマネジメント
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員
下北 行則さん
〈プロフィール〉
酪農研修を修了しカナダから帰国後、上級ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得、独立系FPとして活躍中。
目標は世界を視野に入れたFPビジネスの展開。