吉田医療新聞:心臓突然死
皆様、明けましておめでとうございます。今年は酉年です。色々な事に積極的にトリ組みましょう。
さて、今回は「心臓突然死」についてお話します。なぜ「心臓突然死」の話か?それは、私が循環器、特に心臓カテーテル治療の専門医として最も注力している事項だからです。
突然死(全国で年間10万人)のうちの60%は心臓が原因の「心臓突然死」です。つまり日本で年間6万人が、また、枚方・寝屋川・交野市では年間360人(毎日1人)が「心臓突然死」で亡くなっているのです。
では、どうして「心臓突然死」するのか?原因の大半は、急性心筋梗塞です。急性心筋梗塞とは、心臓に酸素と栄養を送る動脈が急に詰まり、心臓の筋肉が壊死する病気のことで、発症後30〜60分で心室細動という不整脈が出現し突然死してしまうのです。
しかし、できるだけ早く緊急カテーテル治療を行い、詰まった血管を再疎通させれば「心臓突然死」は防げます。
当院は24時間365日カテーテル専門医が常駐し、いつでも来院後10分以内にカテーテル治療が開始できる体制を確立しています。もし突然、胸や背中の痛みが出た場合は、急性心筋梗塞の可能性がありますので迷わずご連絡ください。皆さん、時間との勝負です。次回はその急性心筋梗塞についてさらにお話しします。
毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道
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京都府立医大医学部卒業日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医