カルガモ 孵(ふ)化から巣立ちまで
「カルモ」はぼくの家族
5月15日、枚方市立船橋小4年の大久保澄海君が、祖父と散歩中、田んぼの草むらの中にカルガモの卵10個を発見。翌日は雨となり、親鳥の姿は消え、巣が浸水していたので、卵を保護。病院で確認してもらうと「何個かは動いている」との言葉に望みを託し、孵化を試みました。
飼育ケースに入れ、濡れタオルを取り替え湿度を保ち、数時間おきに卵をひっくり返し、保温器で温め続けました。
そして同29日、奇跡的に1個が孵化。「カルモ」と名付け、澄海君は毎日学校から飛んで帰り、こまめに掃除をし、水浴びや、家の前で散歩を。澄海君の母も育て方を調べ、ほかの鳥の餌をすりつぶし与えたりなど、家族ぐるみで命を育み、出生時34gだったのが約1か月半で900gにも。
澄海君を親と慕い、ついて回り、一緒にボールで遊んだり。温かい家族に囲まれ、楽しい日々が続きましたが、7月18日、野生に戻す準備にと保護施設に引き取られ、別れが。命の誕生、育ち、愛情をかけ、心が伝わる・・・。小さなカルモとの絆を深めた2か月は、かけがえのない宝物として澄海君の心で輝きます。