腹痛
今回は腹痛についてお話しします。
日常よく経験する腹痛の代表に下痢を伴うものがあります。腸がグルグル動いて痛みが強くなり、動きが弱まると治まります。同じような痛みは便秘や食べ過ぎの時にもあって排便を促すために腸が無理に動いてお腹が痛くなります。ほかにストレスからくる胃の痛みや女性の生理痛などはよく経験すると思います。これら経験したことがある痛みで我慢できる範囲であれば、とりあえずは市販のお薬で様子を見ていいと思います。
しかし、腹痛の原因には突然やってくる腸閉塞・虫垂炎・胆嚢炎・胆管炎・膵炎・動脈解離・動脈破裂・婦人科疾患・泌尿器疾患・心筋梗塞(みぞおちの痛み)など命に関わるものも含めて多種多様あります。症状が軽くても長期改善が無ければ悪性疾患が影響していることもあります。
痛みがつらい・吐き気がして水分が取れないなど症状によれば医療機関にご相談ください。特に痛みがあまりに激しい、冷や汗が出る、発熱を伴う、吐血・下血している、1週間以上症状が持続して改善しないなどの場合は医療機関を受診して、必要であれば採血・レントゲン・CT・内視鏡などの検査を受けるべきかご相談ください。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科
枚方公済病院
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