背中が痛い 平成20年6月15日号
背中の痛みが取れなくて、病院で内臓関係の検査をしても異常がなく、レントゲンやMRIでも異常なしと言われる方がいます。
診察してみると、首や腰が悪くて、背中に症状が出ている場合があります。なぜならすぐ上が頚椎(首の骨)で、すぐ下は腰椎(腰の骨)があるので、どちらかが悪くなっても影響を受けやすいのです。それ以外にも背中の骨がローテーション(回転)を起こしたり、胸椎が前方変位や後方変位を起こしたりする場合があります。
胸椎は12個ありますが、その一つ一つから神経が出て、背中の筋肉だけでなく、肩、腕、胸、腹の筋肉、そして内臓をも支配しています。例えば胸椎2番からは、心臓や肺に通っている神経が出ています。また、5番は胃、6番はすい臓、8番は肝臓、12番は腎臓などです。そのため、胸椎が正常位置から逸脱すると、これが原因で、背中の痛みだけでなく、せきが出たり、胸が苦しくなったり、呼吸がしにくい、胃が弱いなど、脊髄神経と関係の深い内臓が弱くなり、さまざまな症状が現れてきます。
奈良から治療に来られていた男性が、「今まで胃が悪くて、食べた後、薬を飲んでいたけれど、治療に通うようになって、そういえば最近飲まなくてもよくなった」と、不思議そうに話してくれました。背中と内臓は密接に関係しています。お悩みの方は、お気軽にご相談ください。
吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
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