子どもたちの心と体に「和食の魅力」伝える ——農林水産省・和食推進事業
みんなで食べる和食の給食、おいしいね!
昨年、「ユネスコ無形文化遺産」に登録された「和食」。継承すべき日本の文化です。11月12日、枚方市立招提小学校(三木賢司校長)に、ミシュランガイド二つ星の料理人・宮本大介さん(「お料理宮本」店主)が訪れ、同校調理員と一緒に全児童408人に、和食の給食を作りました。
初めての「和食給食」に子どもたちは興味津々。薄味かな?と思いきや、意外にだしの味が感じられ、鰆やほうれん草などの素材自体の風味を損なうことなく、味付けもしっかり。「普段と違う味でおいしい。また食べたい」「嫌いな野菜も食べられた!」などの声が飛び交いました。
また、5時間目には、5年生に宮本さんが授業を。昆布とかつおだしの取り方を実演し、かつお節を昔ながらのかんなで削ります。削っていないかつお節の硬さに子どもたちはびっくり。たくさんの削り節を沸騰した鍋に入れると良い匂いが教室いっぱいに広がり、子どもたちと参観のお母さんたちから「うわーっ!」と歓声が。だし汁をそのまま味付けなしで試飲すると、芳醇な自然の旨みに驚き、「きちんとだしを取り、料理を作っていきたい」との声が聞かれました。
給食を朝早くから作った宮本さんは「だし本来の旨みを感じてもらい、和食の魅力を子どもたちに伝えたい」と。化学調味料を使わず、素材の味を生かす和食は健康にも良い優れた料理。「食べ物を粗末にすることなく、日本人ならではの作法を大切にし、料理を作る人への感謝の心も忘れないでほしい」とも話しました。
和食は本当においしい!大切な日本の味を未来へと残していきたいものです。