血圧脈波検査 心血管病になるリスクは? 平成21年7月15日号
読者の方で年齢とともに血圧が上がってきて、いずれ脳梗塞や心筋梗塞などの心血管病になるのではと、心配されている方はいないでしょうか?高血圧、高脂血症、糖尿病などの疾患を一つでもお持ちの方は特に心配されていないでしょうか? その可能性が高いかどうかを評価するのに簡単に施行できる検査があります。脈波速度(pulse wave velocity ; PWV)を測定します。それは四肢(両上腕と両足首)を同時血圧測定することで、そのカフの容積波から自動計測して、その数値から心血管病になるリスクを判定できます。
脈波速度は、血管の壁が柔らかいと弾力性があり、しなやかな血管になるので、脈がゆっくり伝わることになります。しかし血圧上昇とともに動脈硬化が進行すると、しなやかさが失われるため、心臓からの脈が速く伝わることになります。つまり動脈硬化が進むと脈波速度が速くなります。必要に応じて生活指導や薬物治療の介入が必要になってきます。
現在、降圧剤を内服されている方でも内服されていない方でも、下肢への血流が落ちていない方であれば一定の評価ができますので、気になる方は検査を受けに来院してください。
診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
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