閉寒性動脈硬化症について 平成19年5月15日号
最近、動いた後に足先やかかとに冷感やしびれを感じたり、痛みを感じたりしたことはありませんか?読者の方でこのような症状があり、高血圧、高脂血症、糖尿病、狭心症などの疾患を一つでもお持ちの方は閉塞性動脈硬化症の可能性があります。この疾患は動脈硬化に伴い動脈内腔が狭くなったり、詰まってしまったりすると手足、特に足に血流が不足する症状を呈する疾患であります。
症状としては歩行時に起こる痛みが主ですが、重症化しますと安静時でも痛みが起こり、潰瘍や壊死を起こし下肢の切断を余儀なくされる場合もあります。
診断には問診、視診、触診に加え簡便にできる検査としては下肢と上肢の血圧を同時測定(ABPⅠ)することにより血流の障害の程度が判断できます。
軽症例では内服薬(抗血小板薬)で病変進行の予防や虚血症状の改善に効果が期待できます。重症例では注射薬(プロスタグランジン製剤)の投与や場合によってはバイパス手術や血管内カテーテル治療が必要になってきます。
同じような症状に脊柱管狭窄症の可能性もありますが、気になる方は診察・検査を受けに来院してください。
診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
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