脳卒中について⑭リハビリテーション 摂食・嚥下障害と嚥下食 栄養部 管理栄養士 清水はるか先生
脳卒中を発症すると、摂食・嚥下障害(食べ物をうまく噛んだり、飲み込めなくなる状態)になることがあり、嚥下の状態は個人により異なります。
一般的に餅や団子などの粘りがあるもの、クラッカーなどのパサパサし、口の中でまとまりにくいもの、海苔やウエハースなど口の中や喉に張り付きやすいもの、味噌汁や飲み物などの液体は飲み込みにくいものと言われています。 嚥下状態に合わない食事形態により誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまう状態)を引き起こす可能性があります。
近年、刻み食は誤嚥しやすい形態と言われています。当院においても嚥下食に関しては刻み食を廃止し、患者さんの状態に合わせた5段階の嚥下食を提供しています。
ゼリー状の食事やペースト状の食事、圧力鍋を使って歯ぐきでも潰せる固さに調理した食事などがあります。液体の摂取が難しい方のために、とろみをつけるなどの工夫もしています。
食事は単に栄養素の源であるだけでなく、心理的な満足感を得る特有の機能が備わっています。
栄養部では、嚥下機能が回復し、食事を楽しんでもらえるよう、調理師と共においしい嚥下食の提供に取り組んでいます。また、在宅へ退院される患者さんへの食事相談もさせていただいています。
星ヶ丘厚生年金病院
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