脳卒中について⑫リハビリテーション(2)理学療法 松村 彩子主任

〜理学療法について〜
今回は脳卒中に対する理学療法について紹介します。入院直後からベッドサイドでの理学療法を開始します。発症早期は全身状態が不安定なため、血圧測定や心電図モニターを確認しながら離床を図ります。
また、脳卒中急性期は、突然の麻痺により身体の喪失感や不安定感を感じるとともに、自身の身体全体が認識できにくくなります。このような場合、動く側の手足や首・腰の筋肉を過剰に緊張させ、不良姿勢となることがあります。この時期の理学療法は、ただ単に関節可動域の維持を行うのではなく、全身の筋肉の状態を整えながら、自身の身体の再認識を促すとともに、麻痺の回復を援助します。
全身状態が落ち着くと、理学療法室にてリハビリを行います。麻痺が軽症な場合は歩行の獲得に対しての治療を行い、退院を目指します。一方、麻痺が重症な場合は、当院回復期リハビリ病棟にて理学療法を継続します。
このように、超急性期から回復期まで患者さんの機能回復が最大限となるように理学療法を行っています。後遺症が重く、麻痺が重症な方に対してもできる限りの治療を行うとともに、具体的な介助方法を家族の方へ伝達し、在宅退院できることを目標としています。

星ヶ丘厚生年金病院
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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