コンタクトを安全に使おう 平成19年5月1日号

 現在、コンタクトレンズ使用者の10人に1人が何らかのトラブルを抱えていると言われています。今回は安全に、また快適にコンタクトを使用していただけるようアドバイスをしたいと思います。
 コンタクトを初めて装用する人の9割が装用感の良さからソフトレンズを選んでいるようです。結膜炎などの発生率の低さから言うと、一番のおすすめは1日使い捨てタイプのソフトレンズです。続いて酸素透過性ハードレンズ、2週間交換のソフトレンズの順で安全性が高いと言われています。また、最近はシリコンによる酸素透過率の極めて高いソフトコンタクトが発売開始となり、注目を集めています。
 安全に使うためにはレンズを毎日きれいに洗浄し、1日の使用時間をなるべく12時間以内に抑えること。また、コンタクトのみで眼鏡を持っていない人も時々おられますが、眼鏡は必ず持っていてください。角膜に傷ができる、結膜炎になるなど、コンタクトレンズを中止して眼鏡に替えざるを得ない時が必ずあるからです。
 コンタクトを着けていると涙の蒸発量が増え、またパソコンなどで目を使う時間が長いと、瞬きが少なくなり、さらに目が乾燥しやすくなります。ドライアイを防ぐために涙の代わりの目薬をレンズの上からこまめにさしてください。
 ただし、正しく使用していても、目が充血して治らない、かゆみがある、痛みがある、目やにが増えたなどの症状が出てきた時は、すぐに中止して眼科医にご相談ください。


きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
枚方市中宮西之町15-18-101 TEL072-890-2929

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