マイライフ1月1日号掲載記事/常翔啓光学園高等学校


地域の商店や学校とコラボ! 未来を拓く力を養う「探究学習」



 年が改まり、生徒らは卒業間近。学校で学んだことを振り返り、新しい生活へと進む時期となりました。常翔啓光学園高等学校の3年生は探究学習で取り組んだ課題をまとめ、様々な形で発表を行いました。  同校の最寄り駅、京阪 「宮之阪」駅前の宮之阪商店街の魅力を発信したいと考えたグループは、地域のスパイスカレー専門店「エルディオス」とコラボ。グループにはラグビー部の生徒もおり、中高生が部活帰りに食べたくなる「部活飯」メニューを作ろうと調理・試食を重ね「元気モリモリ!啓光和風チキンカレー」を共同開発しました。11月23・24日には店頭で限定販売し、和風のまろやかさが好評、多くの来客者が新メニューを楽しみました。  「防災」について探究したグループは、学校付近の地域で実際にあった水害を調べ、その際について商店の人らにアンケートを取ったり、京都大学防災研究所で 「濁流を歩く・浸水状態で扉を開ける」などの水害体験をし、水害の脅威を実感。12月11日には、近隣の枚方市立明倫小学校の4年生に出張授業を行い、自分たちの調査・体験を踏まえ、水害の恐ろしさや対策を詳しく伝えました。  水害の際、いつ、どう行動するべきか、時系列で考えるシールゲームや、防災バッグの中身を考えるグループワークも行い、「このタイミングで買い出しに行ってもいいの?」「防災グッズにこれは必要?」など質問が飛び交い、高校生らが小学生に交ざり、説明する場面も。答え合わせでは積極的に手が挙がり、水害時にはどのように行動するべきか、しっかりと伝わる授業になりました。  自分たちで問題を探し、教室を飛び出し、調べ、解決方法を考えていく「探究学習」。高校生が未来へ進み、活躍する力を付けています。