シリーズ人権を考えよう:私の家は「普通」じゃない?
交野市立交野みらい小学校6年
私の家は養育里親をしています。養育里親とは、事情により家族と離れてくらしている子どもを一定期間、自分の家庭で養育する里親のことです。
私が五才の時に両親が養育里親となりました。虐待のニュースを見聞きする度に心が痛くなり、何かできることはないだろうか、と思ったと両親から里親制度の話を聞きました。私は、妹や弟ができるみたいでうれしい!と思いました。
両親が里親登録をしてすぐに一才の女の子の委託の話がありました。何回も面会へ行き、一緒に生活が始まった時はとても嬉しかったです。
でも、嬉しいことばかりではありませんでした。小学生になると「何人兄弟なの?」と聞かれることがたくさんありました。「三人兄弟だけど、里親をやってるから四人兄弟だよ」と答えると「里親」について聞かれます。最初は何も思わなかったのですが段々と私は「普通」ではないことに気付きました。そう思っていたら「他人とくらすのは嫌じゃない?」と言われたのです。
私は社会的養護について調べました。日本には約四万五千人の社会的養護を必要とする子ども達がいます。そのうち約三万九千人が家庭で生活をしていません。その時、母が「一人でも多くの子に家庭の中でくらしてほしい」と言っていることを思い出しました。
里親をしている人は友達にはいません。友達にしたら普通ではないかもしれませんが、その普通ではないことを普通にしていけたらと思います。今一緒にくらしている子達がたくさん笑えるように、そして困った時に力になれるように一緒に生きていきたいと思います。
※この作文は小学5年時 に書いたものです。