相撲わんぱく枚方場所 | 豆力士たちコロナに負けず大奮闘!







 枚方市春季総合体育大会「わんぱく相撲枚方場所」が5月15日、枚方市立相撲場(王仁公園内)で開催され、小学生力士たちの白熱の試合が繰り広げられました。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、例年は未就学児も含め200人近く参加していましたが、今回は感染対策のため小学生のみ、35人の参加に。しかし同市相撲連盟の戸梶直隆会長は「3年ぶりの開催がかないました。秋の大会への励みになります」と喜びを語りました。  毎週日曜の稽古に励む6年生の上田彩香さんとガナパティ・セルヴァさんが元気に選手宣誓し、摂津倉庫株式会社の相撲部がデモンストレーションを。大きな体が転がり、持ち上げられる様子にどよめきの声が上がりました。  取組が始まると、子どもたちは緊張した面持ちで土俵に上がり、一礼、「はっけよい」の掛け声で相手にぶつかります。未経験の子も、男女も関係なく、自分より体が大きい相手に果敢に挑み、土俵際でしぶとく踏ん張るこわばった顔、怖くても勇気を出して突っ込んでいく姿に観客は大きな声援を送り、拍手で健闘をたたえました。  小さな体で次々と相手を破った1年生の木村蓮士郎さんは初参加で横綱に。三つどもえ戦にもつれ込んだ3年生の部、接戦で横綱を勝ち取った財部佑翔さんは連戦に疲れ切り、「やっと終わった、勝ってよかった」とうれし泣き。  勝っても負けても持てる力を出し切った姿に、保護者は「よくやった、頑張った」とうなずき、言葉をかけ、勇気をねぎらいました。精一杯戦った小さな力士たちの雄姿が新緑の中で、きらきらと輝いていました。 (德永妙寿子)