眼鏡について 平成18年8月1日号
最近、眼鏡がブームです。TPOやその日の気分によって、いろいろな眼鏡を掛け替えて楽しむ人が増えているようです。洋服のように、眼鏡も「着替える」時代になったのですね。
一方で、初めて眼鏡を作る人から、どういう眼鏡を作ったらいいかと、相談を受ける事もよくあります。なぜなら、眼鏡ほど価格面で、差が大きい物も少ないからです。安い物ではいわゆる百円均一で売られている老眼鏡から、上は何万円もする高級品まで。これは個人的な意見ですが、眼鏡を単によりよく物を見るための道具と考え、なおかつ実際に掛けてみて疲れないのなら、値段はあまり関係ないと思います。ただ、百円均一で売られている物はあくまで既製品なので、左右眼の差であるとか、乱視度数であるとか、瞳孔間の距離など個人差のあるものについては全く加味されていません。そのため、掛けていて目が疲れるとか、ピントがぼやけるようなら、やはりその人に合った眼鏡度数で眼鏡を作り直す必要があります。
また、紫外線カットやレンズの厚さが薄くなるように加工した物などもあり、白内障で光がまぶしく感じる場合や、度数が強く通常ではレンズが分厚くなって周辺部でゆがみが生じてしまう場合などでは、威力を発揮します。
遠近両用の眼鏡に関しては、便利である半面、「階段の上り下りが怖くて・・・」などと言う声もよく聞きます。確かに、遠近両用の眼鏡は慣れるまで多少時間がかかりますし、掛け始める年齢が高いと余計に慣れにくいようです。できれば50歳くらいまでに掛け始めた方がいいでしょう。
きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
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