星降る丘から健康便り:痛みを上手に伝えて笑顔のある生活を
日々がん患者さんと関わる中で、「痛みがないようにしてほしい」とよく言われます。またその一方で、「痛み止めはくせになる」「副作用が強くて飲みたくない」と言われることもあります。痛みがあると日常生活に支障が出たり、気持ちもつらくなります。見ているご家族もつらい気持ちになります。正しく痛み止めを使って、副作用を最小限に抑えていくことが必要です。
痛みには、「ズキズキ」「キリキリ」といったもの、「この辺が重だるい」「鈍い痛み」や「電気が走るみたい」「ビリビリす
る」といった様々な種類があります。痛みに種類があるように、痛み止めにも様々な種類があります。
昨今、痛み止めの種類も増えて、錠剤や貼り薬、座薬、注射薬と、患者さんの状態や生活スタイルに応じて選択できるようになりました。上手に医師に伝えることで、ご自身に合った痛み止めを処方してもらいましょう。
しかし、せっかくご自身に合った痛み止めを処方されても、副作用が気になって、服用できなくなる方もおられます。副作用も様々ありますが、副作用予防薬も同時に処方されています。以前は医療用麻薬などの副作用の便秘で、多くの方が苦しんでいました。しかし、2017年にオピオイド誘発性便秘症の治療薬が発売されたことで、便秘も改善しやすくなりました。
痛みを上手に伝えて笑顔のある生活を送れるように、痛みや薬の副作用で悩まれている時は、お一人で悩まずに身近な看護師や主治医に相談してください。
JCHO星ヶ丘医療センター
認知症看護 認定看護師 木下 千恵さん
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641