吉田医療新聞:精神的ストレスと心臓病の深い関係

 新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が再び出され、「ストレス」の多い毎日を送っておられるのではないでしょうか?今回はそんな「精神的ストレス」が心臓に及ぼす悪影響についてお話します。
 ではなぜ「ストレス」が心臓病発症の引き金や悪化させる原因となるのでしょうか?私たちは「ストレス」がかかると交感神経が活性化するため、血圧や脈拍が上がり、心臓の負担が増えます。また血小板の動きが高まって血液がドロドロになるため血管が詰まり、心筋梗 塞になりやすくもなります。さらに「ストレス」を抱えるとお酒やたばこの量が増え、運動不足になることからも、心臓に悪影響を及ぼすと言われているのです。

 「ストレス」を予防し心臓を守るために、次のことに気を付けましょう。
(1)何事にもくよくよせず前向きな気持ちで対処すること
(2)気分転換のためにも毎日適度な運動をすること
(3)規則正しい生活をして十分な睡眠を取ること
(4)禁煙すること
(5)飲酒は適量にすること(ビールなら350ml程度)
(6)イライラしてきたら気持ちを大きく持って深呼吸をすること。
 この6か条を守ってコロナ禍のストレスの多い毎日を皆で乗り切りましょう。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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