星降る丘から健康便り:メタボリックシンドロームと 糖尿病
国民の5人に1人以上が糖尿病やその予備軍と言われています。
メタボリックシンドロームとは、糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階の状態を示すものです。具体的には内臓肥満に高血圧・脂質異常症・高血糖が2つ以上基準値を超えた状態でのことをいいます。
これらは、単独でも動脈硬化を進行させる病気ですが、程度が軽くても重なって起こると動脈硬化が進行しやすく、糖尿病の発症ならびに狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった病気につながりやすいといわれています。このため、今の生活習慣を改善し、糖尿病などの発症・合併症予防のための予防行動が大切となります。
日本においては40歳以上74歳までの方が受診できる特定健診(メタボ健診)が実施されています。しかし、自営業の方や若い方の実施率が2〜4割と低く、40歳代男性の治療を受けている割合が他の年代よりも低いという結果もあり、働き盛りの方ほど受診ができていない現状があります。
予防するためには、
(1)運動を習慣づける
(2)食生活を改善する
(3)禁煙する
(4)健康診断を毎年受ける などが必要です。
例えば、食事は野菜から摂取し、バランス良く腹八分目を心がけ、ゆっくりよく噛んで食べる。日常生活の中でエレベーターなどは使わず意識的に階段を使い、歩ける距離は歩く。掃除機かけなどの家事も運動の一つです。
春は心も華やぎ何かを始めたくなる季節です。ぜひ、すぐに始められることから生活習慣の改善に取り組みましょう。
JCHO星ヶ丘医療センター
がん性疼痛看護 認定看護師 木下 千恵さん
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
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