目に良い食べ物 平成18年1月1日号
明けましておめでとうございます。無事、開業2年目の新春を迎えることができました。これからも、微力ながら少しでも地域の皆様のお力になるよう、頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
さて、お正月にごちそうをいっぱい食べる方も多いことでしょう。「目を良くするには何を食べればいいですか?」よくこんな質問を受けます。
結論から言えば、「これを食べれば目が良くなります」とはっきり断言できるものはありません。ただし、目に良いだろうと推測されるものは幾つかあります。
昔から、ビタミンAが不足すると、夜盲症(暗い所で目が見えにくくなる状態)になるとよく言われました。物を見る時に必要な、網膜上のロドプシンという物質を作るのにビタミンAが必要なのです。
また、ルテインという物質は、網膜に損傷を起こしやすい青色の光を吸収する働きがあり、加齢黄斑変性症という網膜の病気の進行防止に効き目があると言われています。
最近よく耳にするブルーベリーですが、これはアントシアニンという物質を多く含んでいて、これが目に良いと言われています。視神経のロドプシンは加齢とともに減少しますが、その再合成を助けるのがアントシアニンなのです。
このほかにも、視力向上にDHA、疲れ目にビタミンB、白内障の予防にビタミンC等々。
このところの健康ブームでいろいろなサプリメントが出回っていますが、効くかどうかは個人差があるようです。ただひとつ確かに言える事は、眼の病気を引き起こしやすい糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を予防するために、肉類・高コレステロール食品・糖質・塩分は控え目にし、魚・穀物・野菜中心のバランスの取れた食事を心掛けた方が良いということです。
きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
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