山は地域の財産 津田山の自然を守る
環境省より「自然歩道関係功労者表彰」を受ける
「津田里山保全倶楽部」 設立10周年
「山に来たら空気がうまいでしょ」と、津田里山保全倶楽部の島崎仁作会長。「里山は守っていかんとすぐダメになる。だけど、好きでやってますから」と、屈託のない笑顔のメンバーたちの活躍で、私たちは身近に自然に会える。
枚方市東部、JR津田駅東側にある、地元では津田山と呼ばれる国見山(標高286M)。山桜、クヌギ・コナラの森、ツツジの尾根など森林浴で心癒され、ウグイス、メジロ、ヒヨドリなどの野鳥や野草、小さな虫たちの命に出会える里山です。
昭和30年代の高度成長期までは麓の人々は山の木を薪や炭にし、子どもたちには自然や動植物から多くを学ぶ遊び場でしたが、次第に関わりが薄れ、草木が生い茂り敬遠される存在に。
しかし、山は次世代に残すべき地域の財産、「山を蘇らせたい」と、平成16年に開かれた森林ボランティア養成講座の受講生を中心に翌年、同倶楽部が発足。現在35人が津田山の保全と自然環境を守るため、間伐や下草刈り、枝打ちを。また市民の憩いの場にと、2300Mのハイキング道の整備や広葉樹木などの植樹、休憩用の丸太いすやテーブル作り、ルートの案内板設置等々を継続。
その地道な活動が認められ、昨年10月、全国で10団体のみとなる環境省自然環境局長から功労者表彰を受け、2月21日には設立10周年記念式典を開きました。
山笑う春。山桜やツツジが咲き、新緑まぶしく、鳥の声に背中を押されて登頂した時の達成感は最高です。眼下に私たちの街が広がり、「訪れる人々を喜ばせたい」と倶楽部のメンバーが高枝を切って眺望を良くし、手作りした方位盤に合わせて見渡すと、京都タワー、あべのハルカス、明石大橋が…。鯉のぼりも天高く泳いで待っています。津田山の自然に会いに行きませんか。
倶楽部員、協力者募集
毎月第2土曜、第4日曜に活動しています。一緒に、自然環境を守りませんか。お気軽にお問い合わせください。
同倶楽部・島崎会長
TEL 072-859-2364