脈が飛ぶ
いよいよ寒くなってきました。血圧が上昇して動悸を自覚することが多い季節です。
以前にもお話しましたが、血圧が上昇すると心臓が収縮する力も強くなるので心拍が胸に響いて動悸を感じやすくなります。
タイミングのずれた心拍1回(期外収縮)は普段からほとんどの健常な人で確認できる問題ない不整脈で、脈が飛びます。脈が飛んだ次の心拍は心臓に多くの血液が充填されるので自動的に強くなり、胸に響くことがあります。
普段これを自覚する人はまれですが、血圧が高くなると「ドン」と一発、胸に響くようになります。これに気が付くと不安になってさらに血圧が高くなり次の期外収縮が余計に胸に響きます。
寒くなってきた秋から冬のある日に突然の動悸から心臓に異変を感じて救急受診される方がたくさんおられますが、実は普段より血圧が上がっただけのことが多いです。
もちろんどんな不整脈があるかは心電図での確認が必要ですので、病院で医師と相談して必要であれば24時間心電図などの検査を受けてください。
24時間での心拍数は平均で約10万もあります。完全ではないですが、普段の大体の心拍の様子が確認できます。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科
枚方公済病院
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