16年目の健康回復(上) 平成18年4月1日号
今回も、私の著書『あなたもなれる気功の達人』への患者さんの手記からです。
◆「16年目の健康回復」
野口悦世(摂津市26歳)
小学校の頃から身体は丈夫ではなかった。ことの起こりは中学1年の夏、家で倒れて5~10秒程意識不明になった。病院に行くと「腫瘍からくる脳貧血かも知れない」とのこと。そのあと、脳外科で有名な大阪の北野病院に移され、半年ほど脳腫瘍の検査を受けたが、結局どこも異常が無く、「自律神経失調症」と診断され、精神安定剤を投与された。
今でこそ笑い話だが、母はかなりショックを受けたらしい。そして当人といえば、病気の知識がある訳でもなく、わりとケロッとしていた記憶がある。だからといって病状が軽くなることもなく、次は運動をすると胸が苦しくなるようになった。病院では「狭心症の疑いがあるので死にたくなかったら運動は控えるように」といわれた。また血圧も低く、夏など急に暑くなった時などは一日中吐いていたこともあった。
病院に行くと「子供を産んだら治る」などと悠長に言われ、揚げ句の果てには「カナダかどこか、空気のいい、のんびりしたああいう場所でゆっくり静養しないとあなたの病気は治らないよ。でも、そういうことは出来ないだろうから、一生このままだね。結婚とか就職も難しいなあ」といい出す始末だった。
この時私は中学3年生になっていたし、はっきりいってショックだった。子どもを産めば治ると言われたって、結婚は無理とかと言われたら夢も希望もないではないか。そしてその頃の私は少し太っていた事もあり、級友から「太っている人って高血圧と違うの」とか「あんなに元気そうなのに、演技して苦しそうにしていやらしい」とかの中傷を受けた事もよくあった。当時からの友達に言わせると、私はかなりギスギスしていたようだ。
何とか高校に入学したものの、やはり休みがちな毎日が続き、私自身殆ど諦めかけていた頃・・・(次月へ)
吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
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