五十肩の治し方2 平成17年10月1日号
肩が抜けそうに痛い、挙げることもできない、寝た時も痛みで目が覚めるという五十肩について、今回は平易に書きます。
まず急性であるか慢性であるかにより対応が変わります。ひどい痛みを感じて、腕が挙がらなくなった当初は炎症があると思って間違いないので患部を冷し、しばらく安静にしておくことが大事です。また数か月経過して痛みが一層増し、ますます腕が挙がらなくなった場合は患部を温めて冷やさないように。車に乗った時でもクーラーの風が肩に当たらないようにすることです。 そして次の運動をしてください。タンスでも何でもいいですから手のひらを当て動きにくい方向に、静かに動かします。必ず2~3㎝は動くので、いろいろな方向に10回ずつ行ないます。この時大事なのは大きく息を吸って、動かす時、口から息を吐き出すことです。これは体全体(当然患部も)をリラックスさせるから縮んだ筋肉・靭帯を伸ばすので、絶対必要です。そして急激には絶対しないことです。急激に動かすと一層損傷がひどくなり、ますます動かなくなり、痛みも増加します。
次に保護として包帯の巻き方に「肩上行麦穂帯」というのがあり、この巻き方は大変効果があります。夜もしたまま寝ると痛みをあまり感じず眠れます。クリニックで巻いてもらっても家で風呂に入ったら、後で巻けなかったなどありますから、家族の方に巻き方を教えます。何回も巻いているうちに上手になります。巻くコツや注意事項は当然ながら指導が必要です。
この方法をとっていない人は寝る時、痛い方の肩の下に座布団を二つ折りにして敷くと大変楽になります。
最後に気功が大変有効であることを付け加えます。
吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
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