呼吸について2 平成17年6月1日号
前回に続き、呼吸についてです。
よくかんで食べなさい、牛乳はかむように飲みなさい、など食べたり飲んだりすることは教えてくれます。
しかし、5分も止めることのできない呼吸の仕方については誰も教えてくれません。教えることができないのです。呼吸の仕方とは深呼吸のことです。腹式呼吸には順腹式呼吸と逆腹式呼吸があり、前者は吸う時に腹を膨らませ、吐く時に腹をへこませる呼吸法で後者はその逆です。
腹式呼吸はなぜ体にいいのか?
腹式呼吸をすると横隔膜の振幅が大きくなり、その結果アルファー波が出るようになり、内分泌液の出方が順調になりホルモンの連携がスムーズになるため、パワーも付き自律神経も正常に働くようになります。その呼吸を普通阻害しているのが、胸椎の前方変位です。少しへこんでいるので手で触ると分かります。それを胸椎の前方変位と呼んでいます。簡単なようですがこれが治療家でも分からないのです。ここでものをいうのが私の30年の治療実績です。私は前方変位した骨だけアジャストします。不必要な骨は触りません。動かすと反対に悪くなります。
私は治療だけでなく気功教室でも呼吸法を教えていますが、呼吸にはいろいろな方法があります。鼻から吸って鼻から吐く、鼻から吸って口から吐く、口から吸って鼻から吐く、口から吸って口から吐く、などがあります。
また長さの面から見ると、短く吸って短く吐く、短く吸ってゆっくり長く吐く、長く吸って短く吐く、長く吸って長く吐くなどがあります。普段の呼吸で口から吸うことが日常化すると大変なことになります。なぜなら私たちは鼻から吸うことで鼻毛というフィルターでごみを取り、空気を温める効果があります。口からだと直接気管支や肺に汚れた冷たい空気が入り、肺炎、扁桃腺炎や風邪などの呼吸器系の病気にかかりやすくなります。また免疫機能を下げる原因にもなります。
口呼吸をしている人は意外と多いものです。私は本人も気付かない呼吸法を治すよう日常生活から指導しています。
吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
東大阪市花園東町1の17の2 tel.072(961)4433
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