呼吸について1 平成17年5月1日号

呼吸とは文字通り吸って吐くことですが、私たちは3か月食べなくても水を飲んでいれば死ぬことはなく、飲み食いしなくても10日は生きることができます。しかし、呼吸は10分も吸わずにいることはできません。
「息が苦しい」「呼吸しづらい」「胸が締め付けられる」「息が詰まる」「空気を吸い込めない」といった感覚や動悸、息切れ、風邪でないのに咳が出るなどの不快症状が出た時に、改めて呼吸を意識します。普段、私のクリニックにこういう症状を訴える患者さんがよく来られます。
背中や腰、首や肩、手足といった部位の症状だけでなく、多くは複数の症状を抱えて複雑化している方がほとんどです。
最近、話題に上るようになった「睡眠時無呼吸症候群」など、呼吸がスムーズに行われなくなるとさまざまな問題が生じてきます。呼吸困難が原因で、不眠症や疲労感に襲われ、日常生活に支障をきたして来院する患者さんも。本人もつらいですが、そばにいる家族も実につらいものです。私はそのような患者さんに対して、背中を診て胸椎の前方変位がないかを確認します。
胸椎とは背骨の背中の部分で12個からなっています。胸椎の1番・2番からは心臓や肺にいっている神経が出ているので、そこが歪むと前記のような症状が出る場合が多いのです。根本を治さずして病院で原因不明と言われ、ただ症状に合わせた薬を飲むだけの対症療法を続けている患者さん、薬を飲むのが嫌で病院を転々とし、疲れきった患者さんもいます。
薬の為に副作用でますます症状が悪化、二次障害に至る人が多く、何が悪いのか、またどうしていいのか分らず自律神経失調症に至る方までありました。

吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
東大阪市花園東町1の17の2 tel.072(961)4433
http://www.jin.ne.jp/yoshimi 

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