慢性肝臓病 H19.12月15日
初めまして。大星クリニックの田中恵子です。これから1年間、健康についての話題を分かりやすく取り上げていきますので、よろしくお願い致します。
さて、大星クリニックでは、一般内科の治療と透析を行っています。透析は、腎臓の働きが低下してしまい、自分の腎臓では血液を十分浄化できなくなった時、腎臓の代わりに血をきれいにする治療です。では、どんな病気で将来透析が必要になるのでしょうか。
さまざまな原因で腎臓の働きが徐々に悪くなる病気を、「慢性腎臓病」と呼んでいます。日本では、成人の25人に1人は腎臓病の疑いがあると言われています。慢性腎臓病が進行すると、腎不全の状態に陥り、最後には透析を要するようになりますが、さらに、そればかりではありません。
慢性腎臓病で腎臓の働きが正常の60%以下になると、心筋梗塞や脳卒中になる危険が増すことが分かってきました。腎臓病の早期発見、早期治療は、腎臓を守るだけでなく、心臓病や脳卒中の予防にもなるのです。
慢性腎臓病は、自覚症状は少ないのですが進行性であることが多く、気付いた時には腎不全の状態になっていることがよくあります。いったん失われた腎機能は元に戻らないので、早期発見が特に大切です。そのために、尿検査・血液検査を定期的に受け、異常があれば精密検査を受けるようにしましょう。
健康レター 大星クリニック
田中 恵子院長に尋ねる
診療科目/内科・人工透析
枚方市中宮本町7-15 TEL 072(805)0055
平成8年広島大学医学部卒。旧国立大阪病、NTT西日本大阪病院を経て、平成17年より現職。