うつ病と精神科治療 平成17年3月15日号

 責任感が強く几帳面で熱中しやすい。でもその一方で他人の配慮も怠らない。こういう性格をメランコリー親和性格といい、うつ病になりやすいといわれています。
 うつ病になると憂うつ気分や無気力な状態が長期間続き、日常生活にまで支障をきたすようになります。しかし、多くの人はこのような症状を気の持ちようと考えてしまい、さらに焦って無理をすることにより症状を悪化させていきます。
 自分がうつ病でないかと心配なら、まずは精神科医の診察を受けることです。診察は精神科医との対話が中心になります。医師からは最初にいつごろからどんな症状があったか、きっかけとなるような出来事があったか、家族に同じような症状になった方がいるか、逆に元気が良すぎる時はなかったかなど尋ねられますが、正確に答えられなくても心配は要りません。
 家族の方と受診されたほうが客観的な状態も分かるので、診断がより正確になる場合があります。また、脳の病気やホルモンの異常でよく似た症状が出ることがあるのでCTスキャンや血液検査を行うこともあります。うつ病と診断されれば薬物治療と精神療法を中心とした治療が開始されますが、症状が重い時は入院を勧められることもあります。
 精神科を初めて受診する時は勇気が要るものですが、うつ病もほかの病気と同様に早期発見、早期治療が大切です。気楽な気持ちで精神科を受診されることをお勧めします。

診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
枚方市東香里1-24-34 TEL072-853-0501
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