効果的なコミュニケーション② H24.6月15日号

 「コミニュケーションの上達法」について(前号の続き)。

A 前回は、「うなずき」、「あいづち」の重要性について説明致しました。今号では、「うなづき、あいづち」の効果的な具体例を紹介致します。カウンセリングの世界では「うなずき3年」という言葉があります。つまりプロカウンセラーになるためには、うなずきを3年間勉強しなければなりません。
さて、うなずきにも、「軽いうなずき」、「重いうなずき」、「深いうなずき」、「早いうなずき」、「淡々としたうなずき」と多種多様です。上記のうなずきの種類で最も有効的なのは「重いうなずき」と「深いうなずき」です。簡単に説明するとこうです。言葉で「それはつらいですね」と応答するより、聴き手はつらそうな表情をしながら、重く、また深く、うなずくのです。人は言葉(言語的メッセージ)より、動作、しぐさ、表情(非言語的メッセージ)の方が心に響きます。また、理解されていると感じるのです。
次に「あいづち」ですが、「なるほど」「そうよねぇ〜」「分かる分かる」と多岐にわたります。前記の「深く、重いうなずき」+「あいづち」が効果的なコミュニケーションのコツです。
逆にダメなコミュニケーションは、うなずきもせず、無表情で、かつ、「でもね」「…って言うか」「言いたいことは分かるけど」です。これらの言動では、話し手は自分は否定されている、理解してもらえていないと感じるはずです。
人は他人のコミュニケーションパターンには敏感なのですが、自分自身のコミュニケーションパターンには無頓着です。「人のふり見て、我がふり直せ」ではなくて、「我れのふり見て、我がふり直せ」が基本なのです。さあ、今すぐ始めてみましょう。

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