花粉症によるアレルギー性結膜炎 平成19年4月1日号
スギ花粉はようやく終息に向かいつつあり、ほっと一息と言いたいところですが、まだまだ油断はできません。アレルギーの原因となる物質は、一つとは限らないからです。
「アレルギー」は、体内に入り込んだ抗原(アレルギーを引き起こすもとになるもの)に対し抗体が作られ、それが過剰に反応することによって引き起こされます。
アレルギーの原因となるものは、春に飛散するスギ花粉が一番よく知られていますが、そのほかにも春から初夏にかけてはヒノキ、夏はイネ科のカモガヤ、秋にはブタクサ、ヨモギなどの花粉が挙げられます。
また、1年を通してアレルギー症状が続く時は、ダニやハウスダストの影響も考えられます。アレルギーの原因を探るためには、血液検査をしたり、皮膚に原因と思われるものを入れて確認する方法があります。
「いつになったら花粉症が出なくなりますか?」とよく聞かれますが、残念ながら一度できた抗体はなかなか消えず、またアレルギー反応を起こしやすい体質そのものは持って生まれたものなので、ある程度年齢が高くなり免疫能が低下するまでは、暮らしている環境が変わらない限り、治りません。
外出時にマスクや眼鏡をしたり、帰宅後はうがいや洗顔、洋服のブラッシングをすること、症状に応じて抗アレルギー剤や時にはステロイドの点眼を行うことで、上手に乗り切っていくしかありません。
きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
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